NewJeans騒動激化:緊急生配信とHYBEの対応 – K-POP業界の岐路

人気ガールズグループNewJeansによる衝撃の緊急生配信から一夜明け、HYBEのCEOが初めて公の場でコメントを発表しました。アーティストと事務所の対立が深まる中、この騒動がK-POP業界にもたらす影響と今後の展開を探ります。

目次

NewJeansの緊急生配信 – 衝撃の要求

2024年9月11日、NewJeansが突如YouTubeで緊急生配信を行い、業界に衝撃が走りました。

メンバーたちの主張

メンバーたちは以下のような強い主張を展開しました:

  1. ミン・ヒジン前代表の復帰要求
  2. ADORを元の体制に戻すよう要請
  3. HYBEへの不信感の表明
  4. 25日までの対応を要求

ダニエルは「元のADORに戻してほしい」と訴え、ミンジも「経営とプロデュースが統合された本来のADOR」を望んでいると明言しました。

生配信の反響

この予想外の生配信は、瞬く間に韓国内外で大きな話題となりました。ファンや業界関係者の間で、今後の展開に対する関心が一気に高まっています。

HYBEのCEO、初の公式コメント

NewJeansの緊急生配信を受け、HYBEのイ・ジェサンCEOが9月12日の株主総会で初めて公式コメントを発表しました。

CEOの発言内容

イ・ジェサンCEOは以下のようにコメントしています:

  • 「時間がかかると思うが、原則通りに落ち着いて対応している」
  • 「HYBEは原則を守る企業であり、その部分に変化はない」

CEOコメントの解釈

このコメントは、NewJeansとミン・ヒジン前代表の要求を受け入れない可能性を示唆しているとも取れますが、同時に「原則」の内容次第では受け入れの余地もあるとも解釈できます。

騒動の背景 – 「ミン・ヒジン騒動」の複雑化

この「ミン・ヒジン騒動」がここまで複雑化している理由は主に以下の2点です

  1. 法的・経営的な問題と感情的な対立の混在
  2. アーティストの権利と事務所の経営方針の衝突



双方、以前から感情の対立はあったのかもしれない。しかし今回の話の本質は「株主間契約の交渉のもつれ」から始まっている。これを感じさせたのが、5月2日にミン・ヒジン側からプレスリリースが発表された際のことだ。騒動真っ盛りの折に、eメールの添付ファイルにて韓国メディアに送信された内容。その際のメールの導入文に、本当にサラッとこの内容が記されていた。

「ならば(これほどにもめるならば)、株主間契約の再交渉をしたらどうですか?」

問題の発端は株主間契約の交渉にあった。「会社乗っ取り疑惑」はそこから派生した話。これをミン氏側も認識している部分があったのではないか。
引用元:https://koreantrend-research.jp/?p=153952

HYBEは4月にミン・ヒジン前代表を業務上背任などの疑いで告発し、8月には新代表取締役を選任しました。一方、NewJeansメンバーは一貫してミン・ヒジン氏を支持し続けています。

4月22日に始まるこの騒動は本来「会社内の経営陣の対立」だった。

具体的には「今年2月の親会社・子会社間の株主間契約交渉のもつれ」「それに伴うHYBE側のミン氏解任画策」「裁判所はこれを認めず」という話。話の本質的な点はそこだけにあった。

話を難しくしたのは、この騒動ではむしろ「枝葉の話」が話題になりすぎた点だ。「ILLIT」「LE SSERAFIM」「BTS」といった同社のアーティストからミン氏の前職のSM時代のエピソード、さらには名誉毀損、パワハラ疑惑、強制的な監査への抗議など。そこにはNewJeans自身も加わっていた。5月17日に裁判所に提出された嘆願書では、ミン・ヒジン氏を支持する内容を伝えたこともあった。ミン氏側は最初から「持ち株率が少ない自分たちは不利」と認識しており、世論に訴えていくほかに方法がなかった。その点は見事に的中したと言える。

ここまではK-POP業界でも前例のあまりない「会社vs.会社」の対立だった。
しかし、ミン氏の代表取締役解任が決まり、プロデューサー職の維持も危機的状況にあるここからは、前例も多い「アーティストvs.会社」の対立へと移っていく。
引用元:https://koreantrend-research.jp/?p=154935

今後の展開と業界への影響

想定されるシナリオ

  1. HYBEがNewJeansの要求を受け入れる
  2. 交渉が難航し、法的紛争に発展
  3. NewJeansが契約解除を求める(HYBEとの決別)

K-POP業界への波及効果

  • アーティストの経営参加に関する議論の活性化
  • 大手企業と個人クリエイターの権力バランスの再考
  • アーティスト育成システムの見直し

まとめ

NewJeansの緊急生配信とHYBEのCEOコメントにより、この騒動は新たな局面を迎えています。25日までという期限設定により、今後2週間の動向が注目されます。この騒動の結末は、NewJeansの今後だけでなく、K-POP業界全体の在り方にも大きな影響を与える可能性があります。アーティストの権利と事務所の経営方針のバランス、そしてクリエイティブな環境の確保など、多くの課題が浮き彫りになっています。業界関係者やファンは、事態の推移を注視し続けることになるでしょう。

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