井上尚弥選手(31歳、大橋)が2024年9月3日(火)に東京・有明アリーナで行う試合の相手として、元IBFスーパーバンタム級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(37歳、アイルランド)を選んだ。この選択は、一部のメディアや関係者から批判の声が上がっているが、井上選手がなぜドヘニー戦のマッチメイクしたのかについて考察してみたいと思います。
目次
ドヘニー選択の背景にある3つの理由
- ドヘニーの実力と危険性: ドヘニーは26勝20KO4敗という impressive な戦績を持つハードパンチャーである。特に日本人ボクサーに対して強さを発揮しており、過去に3人の日本人選手を打ちのめしている。大橋会長も「怖さはドヘニーがネリ以上」と評価しており、決して安全な相手ではない。
- 当初予定の対戦相手との調整失敗: 最初は、WBO&IBF1位のサム・グッドマンとの試合が予定されていた。しかし、グッドマンが対戦オファーを拒否し、7月10日の調整試合を優先したため、新たな相手を探す必要があった。
- 長期的なキャリアプランとの整合性: 井上選手はスーパーバンタム級で約2年間活動する計画を立てている。ドヘニー戦は、その計画の中で重要な位置を占めており、今後の対戦相手も見据えた選択となっている。
井上選手の思いと具体的な準備
- 井上選手の発言: 「ここ最近いい試合をしているので気の抜けない相手だと率直に思う」と井上選手は語っている。また、「触れさせず完封するのがテーマ」と、明確な戦略も示している。
- モチベーションの維持: バンタム級時代に経験した対戦相手不足によるモチベーション低下の問題は、現在はないと井上選手は断言している。「前みたいなモチベーション不足が今はない」という言葉からも、その決意が伝わってくる。
- 具体的な準備: すでにメキシコ人パートナーが2人来日してスパーリングを開始しており、さらに4人のパートナーが来日予定である。また、3日間の集中合宿も予定されており、万全の態勢で試合に臨む姿勢が見られる。
地上波での中継は?
井上尚弥対TJ・ドヘニー戦は、「Lemino(レミノ)」が独占ライブ配信を行う予定で、今のところ地上波・民放・BS、その他ネット配信サービス(AmazonやWOWOW、DAZNなど)での中継はないそうです。
4団体統一王者としての今後の展望と挑戦
井上選手のドヘニー戦は、単なる一試合ではなく、4団体統一王者としての記録への挑戦の一環でもある。
- ベルト保持の重要性: WBAベルトの維持が可能となったことで、4つのベルトを長期間保持する可能性が出てきた。井上選手自身も「4つのベルトを長く保持した時期を調べて下さい」と記者に依頼するなど、記録への関心を示している。
- 防衛記録への挑戦: 現在、4団体の最多防衛はサウル”カネロ”アルバレス選手の4度である。井上選手が12月にも予定している試合でV3を達成し、来年も3試合ペースで戦えば、V6まで記録を伸ばす可能性がある。
- 批判への対応と今後の展望: 批判の声に対して、井上選手は「楽しみに待ってくれ」と将来の対戦相手への期待を示唆している。スーパーバンタム級での約2年間の活動計画を明言し、ファンの期待に応える姿勢を示している。
いかがでしたでしょうか、井上尚弥選手のドヘニー戦選択は、表面的な批判とは裏腹に、深い戦略と長期的なビジョンに基づいたものであることが分かる。ドヘニーの危険性を認識しつつ、4団体統一王者としての記録への挑戦を見据えた選択となっている。今後、井上選手がどのような進化を見せ、どのような記録を打ち立てていくのか、世界中のボクシングファンの注目が集まっている。9月3日の有明アリーナでの試合を皮切りに、井上尚弥選手の新たな挑戦が始まります。その挑戦が、ボクシング界にどのような影響を与えるのか、今後の動向に大注目な試合となることでしょう!! 最後までご覧いただきありがとうございました。