リンキン・パーク、エミリー・アームストロング(Dead Sara)を迎え7年ぶりの再始動

リンキン・パークが帰ってきました。2017年にフロントマンのチェスター・ベニントンを失って以来、活動を休止していた影響力のあるロックバンドが、ついに再結成を発表しました。2025年9月6日(木)、バンドは今秋のツアーと新アルバムのリリースを明らかにし、音楽ファンに衝撃を与えています。

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新メンバーの加入

バンドの新しいボーカリストは、ロサンゼルスを拠点とするロックバンドDead Saraのメンバーとして知られるエミリー・アームストロングです。さらに、ドラマーのロブ・バードンに代わり、新ドラムにはONE OK ROCKやAll Time Low 、Papa Roach等の作品を担当したプロデューサーのColin Brittainを迎えました。

残りのメンバーは、1996年にアゴウラヒルズでバンドを結成した原メンバーたちです。ラッパー兼プロデューサーのマイク・シノダ、ギタリストのブラッド・デルソン、DJのジョー・ハーン、そしてベーシスト、フェニックスが揃って再始動に臨みます。

引用:https://www.latimes.com/entertainment-arts/music/story/2024-09-05/linkin-park-reunited-new-singer-emily-armstrong-new-album-from-zero

新アルバム『From Zero』について

リンキン・パークは、11曲入りの新アルバム『From Zero』を2025年11月15日にリリースすることを発表しました。これは、チェスター・ベニントンがパロスバーデスエステーツの自宅で自ら命を絶つわずか2か月前にリリースされた2017年の『One More Light』以来、8年ぶりのアルバムとなります。

アルバムのリードシングル「The Emptiness Machine」は9月6日(木)に公開され、すでにファンの間で大きな反響を呼んでいます。

再始動への道のり

チェスター・ベニントンの死後、バンドの未来は不透明でした。しかし、ここ数年でマイク・シノダ、ブラッド・デルソン、デイヴ”フェニックス”ファレル、ジョー・ハーンは再び集まり始め、かつてリンキン・パークを動かしていた創造性と仲間意識を取り戻していったのです。

マイク・シノダは声明の中で次のように語っています。「リンキン・パーク結成前、私たちの最初のバンド名はXeroでした。このアルバムタイトル『From Zero』は、その謙虚な始まりと、私たちが現在取り組んでいる旅の両方を指しています。サウンド的にも感情的にも、これは過去、現在、そして未来についてのアルバムです。私たちの特徴的なサウンドを受け継ぎながら、新しさと生命力に満ちています。」

エミリー・アームストロングとコリン・ブリテインの加入

エミリー・アームストロングとコリン・ブリテインの加入は、バンドに新たな活力をもたらしました。シノダは「エミリーとコリンと一緒に仕事をすればするほど、彼らの世界クラスの才能や、一緒にいる時間、そして私たちが創り出したものをより楽しむようになりました。この新しいラインナップと、私たちが一緒に作った活気に満ちた新しい音楽に、本当に力づけられています」と語っています。

エミリー・アームストロングは、その力強い歌声とカリスマ性で知られています。Dead Saraでのキャリアを通じて、彼女はロックシーンで確固たる地位を築いてきました。一方、コリン・ブリテインは、ソングライター兼プロデューサーとしても活躍しており、その多才な才能がリンキン・パークの新しいサウンドに大きく貢献することが期待されています。

ファンの反応と期待

この発表を受けて、SNSなどではファンからさまざまな反応が寄せられています。多くのファンが、バンドの再始動を喜ぶ一方で、新ボーカリストの起用に対する期待と不安が入り混じった様子も見られます。

SNSでは「チェスターの代わりはいない。でも、エミリーならリンキン・パークに新しい魂を吹き込んでくれるはず」とコメント。また別のファンは「エミリーの歌声は素晴らしい。でも、リンキン・パークのサウンドとマッチするかどうか心配」「リンキンの新ボーカル女性なんすげぇな! マイクシノダが幸せならなんでもいい」「リンキンの新ボーカルが研ナオコかと思った」といったコメントあり。

しかし、エミリー・アームストロングの実力は既に証明されており、彼女がリンキン・パークに新たな息吹を吹き込むことは間違いないでしょう。バンドのサウンドがどのように進化していくのか、多くのファンが心待ちにしています。

リンキン・パークの軌跡

リンキン・パークは、2000年にリリースされたデビューアルバム『Hybrid Theory』で一躍スターダムへと駆け上がりました。ヘヴィメタルとヒップホップを融合させたニューメタルという新しいジャンルの先駆者として、彼らは音楽シーンに革命を起こしました。

その後も『Meteora』(2003年)、『Minutes to Midnight』(2007年)など、数々の名盤を世に送り出し、全世界で1億枚以上のアルバムセールスを達成。グラミー賞も2度受賞するなど、21世紀を代表するロックバンドとしての地位を確立しました。

音楽業界への影響

リンキン・パークの再始動は、音楽業界全体にも大きな影響を与えそうです。バンドのフロントマンを失った後、どのように再起を図るかという点で、他のバンドにとっても参考になるケースとなるでしょう。

また、女性ボーカリストを起用したことで、ロック界におけるジェンダーバランスにも一石を投じることになりそうです。男性ボーカリストが主流だったヘヴィロックシーンに、新たな風を吹き込む可能性があります。

今後の展望

リンキン・パークは、11月15日の新アルバムリリースに先立ち、一連のアリーナ公演を発表しています。ツアーは2025年9月11日、バンドの地元であるロサンゼルスから始まり、ニューヨーク、ハンブルク、ロンドン、ソウル、ボゴタと世界各地を回る予定です。

このワールドツアーは、新生リンキン・パークのサウンドを世界中のファンに披露する絶好の機会となるでしょう。エミリー・アームストロングの歌声とコリン・ブリテインのドラムが、バンドにどのような化学変化をもたらすのか、多くのファンが期待を寄せています。

まとめ:新たな時代の幕開け

リンキン・パークの再始動は、ロック界に大きな話題を投げかけました。エミリー・アームストロングとコリン・ブリテインという新たな才能を迎え入れることで、バンドは新しい可能性を探求していくことでしょう。

チェスター・ベニントンの死から7年。その間、バンドメンバーたちは深い悲しみと向き合いながら、音楽への情熱を失うことはありませんでした。今回の再始動は、彼らの音楽に対する真摯な姿勢の表れとも言えるでしょう。

11月15日の新アルバムリリースとワールドツアーに向けて、ファンの期待は高まるばかりです。リンキン・パークの新たな挑戦が、どのような音楽シーンを創り出すのか、今後の展開から目が離せません。

音楽は時代と共に進化し、新しい形を生み出していきます。リンキン・パークの再始動は、まさにその象徴と言えるでしょう。彼らの新たな旅路が、音楽ファンに感動と勇気を与えることを願ってやみません。

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